パピー・夢農園 ブルーベリー栽培の紹介

農園日誌2020

12月31日
(最低気温-4℃、最高気温-1℃)

 

寒波到来により凍て付いた大晦日となりました。
元旦の明朝は-6℃と更に厳しい予報です。
イチジクのポット苗のためにハウスの温度対策を試行錯誤しておりました。
12月の段階で最低気温が−5℃まで下がり、暖太郎(660kcal/h)1台ではハウス(10坪)内の温度が外気とほぼ変わらず、ポットの表土が凍ってしまいました。急遽、「ぱんさラビリンス」さんの必要熱出力簡易計算システムを使わせていただき、不足する熱量を補うため日本船燈のYK−2型(2000kcal/h)を追加導入したところ、ほぼ計算値通り3℃の改善ができました。
更に1〜2℃の改善ができればと古いビニールを使って天井から肩の部分に内張りを試みております。

 

年明けからはブルーベリーの剪定作業を開始します。

 

それでは皆様、良いお年をお迎えください。

 

本日の来訪者(メジロのカップル)

 

 

 

11月9日
(最低気温6.5℃、最高気温10.2℃)
 ハイブッシュ系ブルーベリーの棚卸を行っております。樹間が混みあってきたため品種のリプレースを兼ねて間引いておりました。不織布ポットでの地植え株をポットごと抜いてご近所さんへ嫁入りさせていただきました。行った先でも大きな実をつけて欲しいです。
あとは部分的に配置換えを行いスッキリした株間としていきます。

 

大関ナーセリーさんに注文していた苗が届きました。
実績のあるお気に入りの品種です。間引いた場所に植え付けました。
 ↓ハナンズチョイス
 
 酸味が少ないため導入当初は味にパンチが無いように感じ、サイズも中粒が多いためリプレース候補としておりました。が、年を重ねて味わってみると、風味のある上品な味わいが気に入り、今では離せない存在となりました。
果実品質が良く樹上での完熟状態を長く維持できますし、雨による落果もほとんど発生しないので安定感もあります。

 

 ↓オーロラ
  
 幼木の段階では実付きが良くない印象でしたが、成木では果実品質・収量とも良い状態となっております。晩生種ということもあり、梅雨の影響が少ないことや、今年のような長雨に遭っても果実の被害が少ないように感じました。そして美味しい!

 

 

 

10月17日
(最低気温10.8℃、最高気温14.3℃予報)
 だいぶ寒くなってきました。
 来年に向けていろいろと準備に取り掛かっております。
<ブルーベリー>
 先月、ラビットアイ(ブライトブルー)の実が成っていたので食べてみました。現在、栽培品種をハイブッシュ系に絞っているので、ラビットアイの果実がとても新鮮に見えました。ラビならではの甘さと風味が口の中に広がり少しだけ感激しました。ハイブッシュを継いで使っている「ブライトブルー」「パウダーブルー」「ティフブルー」は樹勢が強く、シュートを伸ばしたがっているので、来季は復活させてみようかと考えております。

 

<いちじく>
 露地栽培のイチジクはカミキリムシの食害により全滅してしまいました。
 野生動物の害も年々増えており露地での再開は考えられませんでした。でもイチジクは欲しいなぁとあれこれ考えた末、思い至ったのがハウス栽培です。ハウスといっても10坪ほどの小さなハウスがあるので、それを使ってポット栽培でやってみることにしました。
ポット栽培なら品種の入れ替えが容易にできます。何よりもこれまで抱えていた諸問題から解放されるのであれば多少収量が減っても良いと思っています。
 ・野生動物の対策(ハクビシン、シカ・カラス等)
 ・防虫対策(カミキリ、スズメバチ、アザミウマ、ショウジョウバエ等)
 ・気象環境(梅雨時期の長雨、水捌けの悪い畑)

 

 イチジクはアラビア半島が原産地で「寒さに弱い」「雨は苦手、でも水分要求量は多い」など気難しい性格で、日本では瀬戸内式気候が最も栽培に適した場所とのです。
 耐寒性の高い品種はあまり多くはなく「日本いちじく(蓬莱柿)」「ホワイトゼノア」「ブラウンターキー」などが知られています。そしてこれまで育てていた「ブルンスウィック」も耐寒性が高い品種です。
ただし、「蓬莱柿」「ホワイトゼノア」「ブルンスウィック」は樹勢が強すぎて、強剪定をすると徒長してしまうので、切り返さず間引きを主体とし、樹勢がおちつくまで樹冠を拡大するとのことです。ポット栽培には不向きということかもしれませんが、まぁ自分で決めたことなので、施肥方法を変えるなどいろいろ試してみたいと思います。

 

 季節がどんどん進んでいきます。
庭木にメジロの訪問

 

 

 

8月1日
(最低気温20.2℃、最高気温26.7℃)
 今季のブルーベリー販売を7月28日で終了させていただきました。
 ご愛顧いただき感謝申し上げます。

 

長雨による裂果、灰色カビ病の多発、大量の落果が続いているため、収穫作業を中止し、草刈り、不良果実の除去、
下段の結果枝の切除・間引きなど、樹の保全を優先的に行うことにしました。
すでに気持ちを来季に切り替え、品種の棚卸し、株配置の見直し、薬剤散布の見直しなどを整理しております。

 

 

 

7月19日
(最低気温19℃、最高気温24℃)
 今日は久々の晴天でした。一日中の晴天は16日ぶりです。
曇りや雨の日が続いたため畑の湿度が高く、ブルーベリーにとっては辛い毎日だったと思います。
(昨年と気象データを比較すると、日照時間は32%、降水量は260%)

 

元来、当地は東北の太平洋側ということもあり、梅雨時期の長雨を避けることはできません。
特に当園は粘土質の畑のため、チップ畝にして水捌けを改善しているとはいえ、梅雨時期には畑全体の過湿状態を維持されやすい環境であります。このような環境下では栽培のメインとしている北部ハイブッシュ系品種にとっては最悪の栽培条件といえます。

 

当園における、現時点での今季(長雨・日照不足)の品種評価は以下のとおりです。

 

<裂果が著しい品種>
 エチョータ、パトリオット、ノーマン

 

<落果が著しい品種>
 エチョータ、スパルタン、カーラズチョイス、レカ、ブルーレイ、ミーダー、オニール、メドーラークなど

 

<味が乗らない品種>
 エチョータ、レカ、オニール、メドーラーク、ファーシング、ケストラル、ノーマンンなど
 特に、当地でのSハイブッシュ系品種の栽培は難しいかもしれません。これまで多くのS品種を栽培・更改を試みてきましたが、サミット以外は無理かもしれません。

 

・あまり悪影響が出ていない品種
 ハンナズチョイス、ブリジッタ、リバティ、ネルソン、サミット

 

今後、密植状態を解消するために株を間引く予定です。今季の最終的な品種評価をしたうえで検討したいと思います。

 

 

 

6月26日
(最低気温16℃、最高気温19℃)
 例年より少し熟期が早まりました。今年はマイマイガの幼虫が非常に多く、BT剤だけでは防ぎきれないため毎日手で取っております。
葉がほとんど食べられてしまった株もありますが、早生種に関しては順調に生育したようです。
 

 

 「いしのまき元気いちば」の3周年感謝祭が27日・28日に行われます。
何とか収穫にこぎ着けましたので、少しづつではありますが出品を開始いたしますのでよろしくお願い致します。

 

 

 

6月12日
(最低気温21℃、最高気温30℃)
 朝8:30頃、屋敷内に設置した2か所の巣箱に20〜30匹の探索バチを確認しました。 今季の分蜂は収束かと思っていただけに、突然の来訪と数の多さに少し驚きました。
分蜂群が直ぐにも来そうな雰囲気だったので1時間程様子を見ていましたが変化がないため、畑の水遣りのため1時間程その場を離れましたら、その間に北西向きに設置した巣箱に入居した様子。翌日、花粉を運ぶミツバチや、底板に巣くずが溜まっているのを確認し入居確定としました。
 

 

 

 

5月31日
(最低気温16.2℃、最高気温20.5℃)
ブルーベリーは順調に育っています。
6月末の収穫に向けて病気と水切れに気を付けて育てます。

 

今年は害虫が多いような気がします。手を抜かずきっちりと対処しておきたいものです。

 

スズメバチは例年より早く動き出したので、早めにトラップを設置したつもりでしたが、遅かったのか・・・庭先を飛び交う数が多くなりました。

 

ペットボトルトラップの中は大入り状態ですし、ミツバチの巣箱を襲ってくる頻度も多くなりました。
(左:ペットボトルトラップ、右:ミツバチ巣箱用トラップ)

 

ブルーベリーにはマイマイガの幼虫が多く見られるので、BT剤による2回目の防除を行いました。

 

潅水ホースの上を歩くやつ

 

 

 

5月1日
(最低気温11℃、最高気温17℃)
 今季第1号の自然群誘引ができました。
 午前中は探索バチの確認が出来ず心配しておりましたが、昼12時過ぎに5・6匹の探索バチが現れました。その後、昼食を取っていた13時〜14時30分の間に入居した様子。入居の様子を見逃がしてしまったのは残念ですが、既に花粉も運んでいるので定着してくれると思います。
 

 

 

 

4月29日
(最低気温7.0℃、最高気温18.3℃)
 本日より気温が上昇傾向との予報どおり暖かな一日となりました。

 

 今日も朝から探索バチが来訪し、盛んに巣箱に出入りしておりますが蜂の数は増えておりません。気長に待つことにします。

 

 

 庭の植木には野鳥が次々と訪れるので癒されます。

 

 (メジロ)  
 

 

 (シジュウカラ)
 

 

 (ウグイス) 枝に隠れてよく見えません・・・
 

 

 

 

4月26日
(最低気温9.2℃、最高気温16.8℃)
 今季初めて自然群の探索バチが飛来。日中の気温が今月初めて15℃を越えたため期待していたところ、屋敷内2か所に設置した待ち箱へ、ほぼ同時刻に来訪。同一群と思われます。

 

 

 

4月24日
(最低気温4.4℃、最高気温12.6℃)
 4月に入ってから、なかなか気温が上がりません。今月は未だ15℃を越えた日がなく、今日も風が冷たく感じます。

 

 ブルーベリーは、極端な気温変動がなかったので花芽の凍害も発生せず順調に開花が進んできました。
(左:カーラズチョイス、右:ハンナズチョイス)

 

 

 庭のハナモモ 開花時期は毎年ブルーベリーとほぼ一緒
 

 

 

 ニホンミツバチは自然群の探索バチも見当たらないので、分蜂が遅れているように思います。昨年は気温15℃を越えた4月14日に探索バチが現れました。他所での分蜂情報が次々に入ってくるので少し焦りますが、探索バチも見当たらないので仕方ありません。辛抱強く待つことにします。

 

 

 

3月13日
(最低気温3.6℃、最高気温15℃)
 今年一番の陽気に草木や虫たちも活気づいている様子。日照条件が悪いため他所よりは遅いのですが、ブルーベリー達の花芽も順調に膨らんでおります。
 早生種「エチョータ」の様子
 

 

 梅の開花は昨年とほぼ同時期
 

 

 

 早春の蜜源になればと昨年植えた「サンシュユ」
 

 

 ミツバチの様子
 年明け時点では順調に越冬していたかに見えたニホンミツバチですが、残念ながらアカリンダニが寄生していたようです。メントールによる対策を通年行っておりましたが、越冬前の対策としては不十分だったようです。
 1月末頃から巣箱の周りに死骸が見られるようになりました。暖かな日には徘徊バチがたくさん見られるようになりました。巣箱から出てきては直ぐ地面に落下、歩いて巣箱から遠ざかりやがて息絶えます。2月中旬より蟻酸の投入を試みました。既に一握り程に減ってしまった群の復活は難しいだろうなぁと思いながらも、微かな希望を持って見守っております。
 

 

 

1月17日
(最低気温0.7℃、最高気温6.2℃)
 このところ毎日のようにジョウビタキ(雌)が訪れております。庭とブルーベリー畑がお気に入りの様子。ネコ太という天敵が亡くなって久しいのですが、野鳥たちにとっては楽園かも。
  

 

 ブルーベリーの剪定作業を行っております。年末にかけて狂い咲きした品種を除き、花芽の付き具合は良好なようです。摘蕾も同時に行っているので1枝に花芽は2・3個。春先の凍害や野鳥の食害が無いように祈るばかりです。

 

 

 

1月1日
(最低気温0℃、最高気温7℃)暴風警報

 

新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

 

毎年、今年こそは・・と気合を入れて臨みますが、なかなか思うようにいかないのがブルーベリーでありますが、新年ですから、今年こそは!と気合をいれているわけであります。
基本に立ち返って、微生物の環境を第一に考えることはもちろんですが、周辺の果樹を含めた害虫防除、殺菌、草刈り、水遣り等、これらをタイミングを逸しないように確実に行って美味しくて品質の良いブルーベリーを作りたいと思っております。

 

年末に裏山に登り、様子を見てきました。いつもながら綺麗に落葉が敷き詰められた土壌環境に感激してしまいます。
ここも間伐など手を入れてあげたいのですが、手前の竹やぶの手入れをしているうちに春が来てしまいます。
 

 

ミツバチ達も元気に年を越すことができました。今年はアカリンダニの影響もなさそうで、鉢数もあまり減少していないようです。
また、巣箱内へのスムシの発生もほとんど無いので蜂達はとても穏やかです。この調子を春まで維持できればと思います。